苦肉の策!?新聞(広告)はすごいと証明する実験
変化の激しい時代にあって、新聞業界もたいへん苦しい状況にある。しかし、自分たちの得意なことは、人の関心を引き付けて離さないことだ、だから大きな価値がまだまだある、ということを証明しようという実験動画である。
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新聞は、どれくらい読まれているのか、という調査はよくある。この動画は、新聞は、どれくらい読者の関心を引き続けられるのか、という実験だ。
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ベルギーの新聞社で作られたNewspapersworkという団体が、新聞への広告出稿量の多い3社(TELENET(通信)、BNPパリバ(金融)、コカ・コーラ(飲料))に、丸1日自由に使える運転手つきの車を提供した。「これで移動中に自由に新聞を読む時間がもてる」ということである。
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乗り込んだその「乗客(上客)」は、車内で新聞を開く。車が動く。すると、社外のあちこちで、思わず目を引く「変な人たち」が現れる。ところが新聞を読んでいると、それに気づく気配がない。さらに過激に注意を引こうとする・・・。そんな流れだ。
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「ほら、新聞に夢中で、しっかり読者の関心を引き続けられているでしょう?」 と、広告主たちに対して実際に体験してもらう意味も込められた実験になっている。
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動画の最後には、テロップで、「To catch peoples’ attention and hold onto it? That’s what newspapers do.(人の注意をひきつけ、その関心を引き続けること? それは、新聞の役割です)」と現れる。
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正直なところ、実験に対する説得力自体はそれほど強いとは思えない。もっと極端に社外から注意を引くことはできるだろうからだ。そのへんに生ぬるさを感じる人もいるだろう。
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ただ、自分たちの価値を改めて実証実験的に感じられる状況を作り、そんな試みをしていることを新聞から離れる人たちの多いネットの動画でアピールしようという姿勢は、評価したいところではないだろうか。
それではご覧ください。
動画タイトル: 6 things you can miss while reading a newspaper